房総里見氏について
里見氏の祖は源氏の一族が上州(群馬県)新田荘へ住み、さらに里見郷へ移り住んだ一族が里見を称したことから始まります。
その後全国各地へ散らばった里見氏の中で室町幕府と対立し関東独自の政権を打ち立てようとした鎌倉公方に従い1400年代中頃、房総の南端白浜に入部した里見義実が房総里見氏の始まりでした。
その後、嫡流を滅ぼすほどの内乱や新興勢力の後北条氏との対立、豊臣秀吉による上総没収、関ヶ原の戦いなど様々な時代を切り抜けてきました。
しかし慶長19年(1614)徳川家康により伯耆の国(鳥取県)へ改易され170年に及んだ房総里見氏の歴史は幕を閉じることとなります。